高い爪切りを買って人生を変えたい

高い爪切りを買った。人生は変わっていないけど爪が伸びるのが待ち遠しい。

10年以上使い続けられるような耐久財で気が向いたものがあれば買うようにしている。

人生の中で買うのであれば、早くに手に入れて使った方が得だと思っている。

爪切りはその中の一つで、いままでずっと100均のものを大事に使っていたが、気が向いてしまったので1000円くらいの爪切りを買った。

100均のものですらもう6年くらい使っている。いはんや1000円のをや。

 

もともと爪を切るのが生き甲斐だった。爪が伸びているのを切るという行為は、自分がちゃんと生きていること、健康であること、身なりに気を遣っていること、なんかいろいろを実感できる。散歩と同じくらい気持ちの良い行為だ。

日頃から爪の白い部分が無い僕だが、そんな普通の日に1000円の爪切りは届いた。もちろん試し切りをする。白いところがまた減る。彼はこれまでの100均のそれとは比べ物にならないくらいずっしりしている。ペンもそうだ、高いものは重くなるらしい。

感触は、やわらかいものを切っているような感じだった。爪はこれまでは、パチン、と音を立てて切るものだった。それが、ぬらっとした感じで、なんかこう、肉を切るような柔らかさで切ることができた。

爪を切る感触も良かったが、やすりが大変良かった。

やすりをかけている感触がない。ざらざらした紙に爪を当てているような感触であった。ちゃんと角が取れているから不思議だった。