6月26日

彼女と別れて1週間が経った。別れ話をした回数はもう数えていない。大豆を炊くのに失敗して鍋底を焦がしてしまった。これまでは多分彼女に写真を送っていた。Twitterもやっていないから、誰も知らないところで勝手に自分の鍋底を焦がした。

 

みんな自分のやったことには正しさを持っている。自分もその1人で、別れたことは正しかったと思う。好きではなくなってきていて、ラインとか電話とか食事とか遠出といったものに飽きてきていた。そしてそんな俺の雰囲気を彼女はちゃんと感じ取っていたらしかった。別れるのは自然なことで、このまま付き合っている方が不自然だと思っていたから別れた。

 

今日彼女のTwitterを見たら、俺と出かけた時の写真が消されていた。別れた後の荒れ気味のツイートも消えていた。気になる人ができたとも書いてあって、憎くなった。今の感情には、ひとつの好意も混じっていない純粋な悪からきているものだと思う。

 

京都で一緒にカルネを食った。また食いたいと強く思ったこと覚えてる。けど食ったことを今の今まで忘れていた。カルネを食うたびに思い出すんだろう、いつかの映画館の帰りの地下鉄。けどカルネを忘れちゃいそうだからもう知らん。

 

たくさんのことを忘れ、また新しい記憶を詰め込めば、元気に動ける